特定非営利活動法人うず潮を世界遺産にする淡路島民の会

淡路島と四国の間にある鳴門海峡に発生する“鳴門海峡の渦潮”は、直径が最大で30メートル近くまでになり、世界最大級の大きさを誇ります。

１．３キロという狭い海峡の幅や海底の特殊な地形と、月の引力によって生じる潮の干満時刻と潮流が紀淡・明石海峡の両海峡を回って鳴門海峡に達する時刻との絶妙な一致という淡路島の位置的な特性とが相まって作り出される世界的な奇観です。

これまで多くの観光客をひきつけるとともに文人・画家などの文化的な対象としての役割を果たしてきました。

私たちはこの渦潮が「顕著な普遍的価値（人類にとって特に重要な価値）を有し、将来にわたる保全すべき世界遺産」としての登録条件を十分満たすのではないかと考えています。そして鳴門の渦潮についての理解、その価値の重要性や保全・保護の必要性、地域活性化や一体感醸成の意義などについて市民の皆様と一緒に考え、活動することにより世界遺産推進へのご理解、ご協力やご支援をいただきたいという思いで続けています。

当会は島内の各種産業を網羅した民間の組織で、兵庫・徳島両県及び関係自治体や多くの関係団体からなる「兵庫・徳島『鳴門の渦潮』世界遺産推進協議会」と協働・連携を図りつつ、渦潮の魅力を伝えるために、フォーラムの開催、小学校への出前教室、関連イベントへの参加、高速道路ＳＡでのＰＲなどさまざまな活動を行っています。